健康と栄養

ピーナッツとピーナッツバターはたんぱく質の宝庫で、ピーナッツ1オンス(28g)または大さじ2杯分(23g)のピーナッツバターには、アメリカの1日当たりの推奨摂取量(RDI)の10%以上のたんぱく質が含まれています。加えて、渋皮に含まれているレスベラトロールなど重要なビタミンやミネラルも含まれ、数多くの健康面および栄養面の効能があります。

健康的な食物として注目を浴びはじめたピーナッツ

健康な食事パターンの一貫として、ピーナッツへの科学的関心そして消費者からの関心は世界的に高まり続けています。しかし、わりと最近まで、先進国の多くの人たちにとって、ピーナッツは"摂取を控えるべき食物"("don't eat")のリストに挙げられるアイテムの1つでした。これは、従来型の栄養アドバイスは食品を一面的にしか評価せず、このために一般消費者は主に、食品に含まれる脂質とカロリーだけを気にするようになっていたためでした。しかし時代は変わり、過去20年間において、栄養に関する研究を通じて、異なる種類の脂質が健康に与える影響についての理解が大きく深まり、それにより不飽和脂肪(ピーナッツに主に含まれている脂質)の健康に対する有益な役割、特に心臓の健康に対する役割がより理解されるようになりました。

アメリカのピーナッツ産業と世界中の消費者のための、そしてピーナッツのことをもっと知りたいと考える栄養管理者、フードサービス関係者、および消費者のための栄養研究とサポートは、ピーナッツ研究所(The Peanut Institute)によってリードされ、多くの業界団体によって支援されています。

適正表示とガイドライン

アメリカでは、2003年にはすでに、ピーナッツに含まれる「心臓によい脂質(heart-healthy fats)」についての限定的健康表示(qualified health claim)が承認されました。2011年には、EUがさらに一歩進んで、ピーナッツ、ピーナッツを100%原料とするピーナッツバター、ピーナッツオイルといった食品に含まれる不飽和脂肪酸(主にオリーブオイルに含まれているモノ不飽和オレイン酸)が心臓に良い影響を与える特性を持つことが反映された健康強調表示を承認しました。アメリカンピーナッツ協会(APC)は、このEUにおける健康強調表示の認証をリードしました。アメリカ産のピーナッツの顧客に対し、ピーナッツ製品に適用される健康および栄養面での効能の伝達方法や、ラベル表示に関する事項について、アドバイスをすることができます。

栄養密度-新たなコンセンサス

食品の栄養密度について、新たなコンセンサスが形成されています。これは、単にカロリーだけを見るよりも、一食当たりに含まれる脂質の種類と割合および主要栄養素と微量栄養素の観点から、食品の栄養面での魅力が判断されるようになってきていることを意味しています。その観点から、ピーナッツは健康的な食物の中心的な存在として頭角を現し、注目を浴びるようになっています。

2010年の米国人の食生活ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans, 2010)では、体によい脂質や食物繊維、カリウム、葉酸、ビタミンE、チアミン、そしてマグネシウムといった栄養素を含む、高たんぱくのピーナッツのような食品を推奨しています。栄養密度の高い食品は、栄養素とカロリーの適切な摂取のバランスを保つ手助けをします。ある研究では、ピーナッツをひんぱんに食べ、悪質な脂質やスナックの代わりにピーナッツを摂取する人には、体重増加が見られないことを示す結果が示されました。

ピーナッツが体によいことを示す研究結果が世界的に増加

ナッツをひんぱんに食べることと冠動脈疾患リスク低下の関係性を示す画期的な研究が発表されたのは、わずか20年ほど前のことです(キリスト教アドヴェンティスト派の健康研究 -The Adventist Health Study)。当時、ナッツの摂取量を増加することを推奨する研究者は、明らかに少数派でした。栄養専門職従事者やメディアがナッツに注目し始めたのは、1998年ハーバードの研究者たちによって行われた、看護婦を対象とした最初の健康調査の発表後でした。何千人ものアメリカの看護婦を対象とした大規模な疫学調査により、ナッツをひんぱんに食べること(およそ140g/週)が、心臓病のリスクを下げることに関係していることがわかりました。それ以来、ピーナッツを健康効果に結びつける研究結果は加速的に増えており、体によい脂質以外の側面にも目が向けられるようになりました。

1990年代の草分け的な研究に続き、最近のピーナッツに焦点をあてた栄養研究結果から、体によい食事と病気のリスクの低下につながる重要な項目が解り、ピーナッツへの理解が変わりました。その項目には以下のものが含まれます。

  • 満腹効果または"空腹感の抑制"
  • 健康的な体重制限
  • コレステロール値と心臓の健康

地中海式や数多くの伝統的な食事パターンと、ピーナッツのように体によい脂質が含まれ高たんぱくの食品の良い関係が再発見され、消費者や栄養管理関係者にとって、これらの食品への魅力と用途の多様性は広がりました。

2001年以来、アメリカンピーナッツ協会は世界で行われているピーナッツに関連した栄養研究の主要結果のトラッキングを行っており、以下のサマリーを出しています。(米国本部HPへのリンク。英文資料のみ)

ピーナッツと健康に関する研究の将来の方向性

新規に行われるピーナッツと健康を題材とした研究の範囲は、急速に拡大しています。研究範囲は、関心の高かった良質な脂質の働きから更に広がり、ピーナッツに含まれる「生物活性成分」と「抗炎症性成分」の健康を維持する効能に関する研究が行われています。

ピーナッツに含まれるポリフェノール、フィトステロール、アミノ酸、ビタミン、ミネラルに対する科学的関心が急速に高まっています。

これらの研究は、タイプ2型の糖尿病や一部のがんに対する予防法と実用的な食事療法について理解を深め、今後のピーナッツと健康においての重要な1ページとなるでしょう。

アメリカピーナッツ協会は、アメリカのピーナッツ産業を代表して、これらの将来の研究の方向性を積極的に支持しています。

下記のピーナッツの栄養に関する発見についても、ぜひお読みください。

アメリカンピーナッツ協会では、会員向けのAPCニュースレターに発表されるピーナッツの栄養についての研究テーマに関連して、定期的に「役に立つ栄養情報」をお届けしています。